犬のしつけコラム 第1回 国際認定資格「CPDT-KA」について

ドッグトレーナーという職業には、実は公的な免許制度がありません。
極端に言えば、今日から誰でも「プロ」を名乗ることができてしまう業界です。
だからこそ私は、自分の知識や経験を、自分だけで「十分だ」と判断したくありませんでした。
第三者の基準によって、それまで身につけてきた知識や実務経験を確認する。
そのために取得したのが「CPDT-KA」です。
■ CPDT-KAは、どんな資格?
CPDT-KA(Certified Professional Dog Trainer - Knowledge Assessed)は、米国に本部を置く「CCPDT(Certification Council for Professional Dog Trainers)」が認定する資格です。
● プロとしての実務経験: 過去3年間に、300時間以上のドッグトレーニングに関する実務経験が求められます。さらに、そのうち一定時間以上は、主任トレーナーまたはインストラクターとして実際に指導を行った経験であることが必要です。
● 広範な専門知識: 3時間に及ぶ試験では、学習理論からインストラクショナル・スキル(指導技術)、犬の行動・生態、法規制など、幅広い分野から出題されます。
● 継続する義務: 資格は一度取って終わりではありません。3年ごとに最新の知見を学び、規定の単位を取得し続けなければ、その資格を維持することはできません。
【参考:CPDT-KAの認定基準について】
日本国内での認定試験の実施および受験資格、試験内容などの詳細は、一般社団法人 日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)の公式サイトで公開されています。詳しい認定基準については、ぜひ併せてご確認ください。
■ なぜ、私はこの資格にこだわったのか
大学・大学院で動物について学んできた私にとって、自分の知識が「独りよがりな経験則」になっていないか、現在の知見と照らし合わせながら確認し、更新し続けることは、プロとしての責務だと感じていました。
そして何より
犬に不必要な苦痛や恐怖を与えないこと。
そうした倫理的な基準を明文化し、その遵守を資格保有者に求めていることも、私がCPDT-KAを選んだ大きな理由でした。
試験勉強は確かに大変なものでしたが、学生時代から大好きだった動物行動学の世界を再び深く旅する時間は、私にとって至福の学び直しの時間でもありました。
■ Prism Dog Schoolが約束すること
「昔はこうだったから」「経験上こう思うから」という言葉で片付けるのではなく、科学的な知見を土台に、目の前のその子にとってより良い選択を考え続けること。
それがドッグトレーナーとしての、私の、飼い主様とワンちゃんへの約束です。