犬のしつけコラム第7回ご褒美は「おやつ」だけ!……じゃない!!
「おやつがある時は言うことを聞くけれど、持っていないと知らんぷり!これって、おやつで釣っているだけじゃないですか?」
本当によくいただくご相談です。
でも、「ご褒美=おやつ」とは限りません。
「ご褒美」の枠をほんの少し広げてみると、意外なところにその子だけの「ご褒美」が落ちているかもしれません!
🍪 「おやつ」という狭い枠を飛び出す
ご褒美になるものは、いつでも同じとは限りません。
緊張しておやつが喉を通らない時もあれば、おやつ以上に魅力的な「何か」が目の前にある時もあります。そんな時、無理におやつを食べさせようとしても、当の犬にとっては「今はそんなものいらないんだよ!」または「まあ目の前に出されたから食べておくけど、飼い主よりあっちが気になるんだよね」と食い逃げされてしまうのが関の山です。残念ながらそうなんです!悲しいですよね!片想いですよ!(私も何度も食い逃げされました!😂)
🐣 ひなきの「猫スポット」交渉術
我が家の末っ子、やんちゃ盛りの雑種犬・ひなきを例にお話しします。彼女は特定の場所にある「猫スポット」を覗き込むのが、何よりも大好きです。
お散歩の道中、信号待ち。以前の彼女なら、猫の気配を感じて飛び出そうとしていたかもしれません。しかし今の彼女は横断歩道の前でしっかりとお座りをして、時々アイコンタクトをしながら待つことができます。
信号が青になり、「よし!」と解除の合図を出した瞬間。彼女が向かうのは、私のトリーツポーチの中でも一番美味しいおやつK9ナチュラルのお肉!!……ではなく、お目当ての「猫スポット」です!私は彼女に「いい子で待てたら、大好きな猫チェックをしてもいいよ」と猫スポットへ行くこと自体をご褒美にしています。
夢中で猫スポットを覗くひなき✨
私はこれを、ひなきとの「交渉」のひとつとして使っています。
「猫スポットに行きたいんだね。じゃあ、ここではちょっと待っててね」そんなやり取りです。
📄 「おやつがないと、言うことを聞かない」?
「おやつを見せている時は行動するけれど、見せていないと行動しない」。これが、「おやつで釣っている」と感じる理由のひとつかもしれません。
でも、ここまで見てきたように、ご褒美として使えるものはおやつだけではありません。
おやつが手元になくても、毎日の生活の中でその子が大好きな遊びや場所、ひなきのような「猫スポットへ行くこと」といった価値のあるご褒美をたくさん見つけておくこと。
実際に我が家のひなきは、お散歩中に「次なんすか!?👀✨」とでも言うように、期待の眼差しでこちらを見つめてくるようになりました。
そのご褒美は「猫スポット」かもしれませんし、特定の匂いがする草むら、あるいは飼い主さんと全力で走る5メートルかもしれません。アクティブな行動だけではありません。その場所で座ってのんびりすることが「今一番やりたいこと」な可愛いのんびりさんだっています!
ご褒美になるものは、犬によってさまざま。
毎日一緒に過ごしながら観察していると、「えっ、これそんなに好きだったの!?」と驚くこともあります。
おやつだけではなく、その子の「やりたい!」も、ご褒美になる。
そう考えると、トレーニングで使えるものは意外とたくさんあるのかもしれません。