犬のしつけコラム第8回【後編】首輪と鑑札、24時間の守り ――あの日、福島で千切れた絆を繋ぎ直すために
EPISODE 08 : PART 2
【3行で解説!】
鑑札は、愛する家族への「再会の切符」
1. 鑑札は法律の義務以上に、災害時にあなたへと繋がる『唯一の命綱』です。
2. 「室内飼いだから」「アレルギーだから」と諦めないで。守るための試行錯誤を。
3. 24時間「あなたの家族である証」を。それが、あの日繋げなかった絆への供養です。

🎫鑑札は「再会への切符」
狂犬病予防法で定められた鑑札の装着は、法律上の義務です。ですが2011年のあの現場に少しでも携わったものとして鑑札はそれ以上に「愛する家族と一分一秒でも早く再会するための切符」だと断言できます。
「うちは室内飼いだから」「お散歩の時だけつければいい」。
そう思うかもしれません。でも、災害はいつ、どんな形で日常を奪うかわかりません。パニックで外へ飛び出してしまった時、その子の首についている小さな金属片だけが、飼い主であるあなたへと続く唯一の命綱になります。
もし、体質的に首輪が難しい子がいたら、諦めないでください。先代犬のゆずは酷いアレルギーで、普通の首輪では首回りが真っ赤に腫れてしまいました。それでも「守り」を諦めたくなくて、ネックレスタイプを試したり、ようやく出会えた本革の首輪を愛用したりと試行錯誤を繰り返しました。

「つけられない理由」を探すのではなく、「どうすれば安全につけられるか」を共に考える。それもまた、飼い主として果たせる、精一杯の責任だと思うのです。
🎀 なつから、そしてあの日あの時福島にいた犬たちから受け取った命のバトン
福島で起こったこと、そしてなつが教えてくれた教訓を伝えることは、ドッグトレーナーとしての私の義務だと思っています。
今、あなたの隣にいる可愛い家族のために、どうか最善の備えをしてあげてください。24時間、その子が「あなたの家族である証」を身につけさせてあげてください。
それが、あの日繋がれなかった多くの絆への、
私たちができる一番の供養だと信じています。