犬のしつけコラム第10回【特別編】守って唸る、噛む犬への緊急・安全管理編
第10回では、「犬が自分を上だと思っているから従わない」という見方から、一度離れて考えてみました。
では、唸る、噛むといった行動が出る理由はなんでしょうか。
それは決して「偉そう」だからではありません。
あなたの愛犬が発している、切実なサインです。
【もし今、愛犬に唸られて、あるいは噛まれて困っているあなたへ】
「おやつを取ろうとすると怒って噛む」
これを「犬が自分を上だと思っている(順位づけだ)」と解釈して、力でねじ伏せようとするのは、本当に、本当に危険です。
🩺 まず確認したいのは、身体のこと
まず確認しなくてはならないのは、身体的な不調がないかということです。
体調が悪く、動くことそのものがつらい。
そうした身体的な問題が行動に影響している可能性があります。
この場合、まず必要なのはトレーニングではなく、獣医師への相談です。
👀 身体に問題がなければ、次に「いつ・どこで・何を」を見る
では、身体的な問題が見つからなかったら?
次に見たいのは、いつ、どこで、何をされたときに、その行動が出ているのかです。
お気に入りの場所から動かそうとしたとき。
大切なおもちゃに近づいたとき。
そんな場面で起きているのであれば、その子にとって大切なものを守ろうとしているのかもしれません。
そういった場合には、無理にどかしたり、取り上げたりしないこと。
距離を取り、まずは安全を確保することを最優先に。
🤝 「怖い」と感じたら、無理をしない
そして、もし唸りや攻撃が日常化していて、少しでも「怖い」と感じているのなら、決して無理をしないでください。
私でなくても構いません。
専門家に相談してください。
誰に相談すればよいか迷ったときは、 CPDT-KA など、一定の基準に基づいて認定された資格を、専門家を探すひとつの手がかりにする方法もあります。
実際に唸る・噛むという強い行動が出たときも、
「どちらが上か」で決めつけず、まずその理由を見る。
この視点を、どうか忘れないでください。